ニコニコ動画を黒字化する51番目の方法 or: How I Learned to Stop Worrying and Love the PIAPRO
黒字化その51:投稿された動画に対して商品化における「独占的な窓口権」を設定する
「独占的」だから排他。なので早い者勝ち。PIAPRO の素材*1を使った動画はクリプトンが独占的な窓口権を持つので、他所でそれが公開されるという事は全てクリプトンの商品の紹介になってしまいます。これに対抗するためには、
という規定を作って、商品化や二次作品に対する独占的な窓口権をこちらからも付けること。こうすると、どちらも「独占的」ですからどちらかしか選べません。投稿動画の日本での王者はニコニコですから、今なら他を駆逐できますね。
CGM での UGC の作者はたいていは金儲けのために動画投稿しているわけではないですから、商品化の窓口権なんていうものを設定されたところでべつだん損はしないわけで。しかしそんなコンテンツが万単位であるならばその中には商品化する価値のあるものも出てくる。その時に「ドワンゴに話通さないと商品化できまへんで」となっているならば巨万の富を生むでしょう。濡れ手に粟。
価値を持つのはニコニコという場そのものではなく、そこでのユーザーによる投稿コンテンツが価値を持つわけで、ニコニコ動画を「見る」のを有料にしたところで投稿者/視聴者が他所に行ってしまうだけ。しかし無料の投稿を無料の視聴者が見ている限りでは「広告」とかの他所の都合に依存するしかなく。
しかしそのコンテンツそのものが稼いでくる回路に割り込んで「許認可権」を行使できる立場に立てば、映画の配給に名を連ねる何やってるんだか分からない有象無象の会社/団体と同様に中間搾取できるという按配。
大部分の金にもならないコンテンツの投稿者/視聴者はそれで稼がれるお金でコストが充当され無料で使えるわけだからハッピー。たまたま商品化されたコンテンツの作者もニコニコ経由で有名にならなければそんな機会は無かったわけですから多少中間搾取されたところでハッピー。もちろんドワンゴも黒字になってハッピー。みんなハッピー。
……くそったれな未来にバンザイ。