時をかける文庫

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「宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、この文庫に来なさい。以上」

小学3年生〜中学1年生を対象とした、まったく新しい児童文庫をお届けします。
(中略)
角川書店富士見書房角川学芸出版ほかグループ各社から、
大人気ライトノベル、ファンタジー、古典のリメイクなど、

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3月3日ひな祭りに創刊の、この角川つばさ文庫ですが。「時をかける少女」と「スレイヤーズ」と「涼宮ハルヒの憂鬱」と「ケロロ軍曹」が一緒に並んでいるレーベルというのも凄い存在ですよね。

文庫というものの本来の役割というのは、ライトノベルレーベルのような「読み捨てのパルプ雑誌替わり」ではなくて、後々まで読み継がれる価値のある蔵書の集積のこと*1ですから、こちらの方が本来的な意味での文庫レーベル。*2

凋落著しいマンガ本の代替として早い出版ペースで押すことを求められているラノベレーベルが本来の読者層を蔑ろにして金を落とすオタク層*3をターゲットにしてしまっているのに代わって、本当に子供が小遣いで買う/親が買ってあげるに値する文庫をセレクトして出版するというのは、出版というものが自滅してしまわないためにも必要なことなのでしょうね。
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とかいう真面目な話はさておき。

時かけの表紙もいとうのいぢ氏だそうだけれども、ハルヒの方も表紙イラスト変えて新イラストでくるんでしょうか。なんか毎月のいぢ絵の本が出る「のいぢ文庫」になってしまいそうなふいんき

*1:文庫 - Wikipedia

*2:ライトノベルというのは「ライト」な「ノベル」で、ノベル(novel)というのは「新しい話」の意ですからそっちの意味では妥当ですが

*3:もともとライトノベルという語は FSF つまりオタクの巣窟から出た語ですからそれはそれで正統だけど