お客様の著作物を扱っているという自覚はないの? それとも有象無象の消費者のUGCなんてないがしろにしていいとでも思っているの?
通報があった時点で「公開停止」にするのは被害の拡大を食い止めるために正しい処置なわけだけど*1、事実関係を確認してそれが事実誤認であったと分かったとき即座に復活できない、というのはもう他人の財産権の侵害*2でしょう。つまりとある人/団体の権利が侵害されているかもしれないというだけで、他の人の権利を侵害したわけで。充分に非難に値する事態だと思う。
(当然ながら規約で予防線を張っている
2.本サービスの一部としてのゲームサーバー内に蓄積されるサーバーの情報、その他一切全ての管理情報は偶発的、または当社の意図により、予告の有る無しにかかわらず､変更、消去される可能性があり、当社はいかなる場合においても管理情報復旧の義務を負わないものとします。
スカッとゴルフ パンヤ利用細則
ので法的な責任は問えないけれどね :-P)
まあ企業様のなさること相手では個人消費者は泣き寝入りするしかないわけで。バックアップはきちんととりましょう……となるわけですけれども――しかしパンヤのアレってユーザー側にバックアップ取れたのか?*3
クリプトンの方だと、ピアプロでのブラック★ロックシューター大量削除*4のときもちゃんと手順を踏んでいたし、そういう所の筋は通す会社のよう。もっとも「戦え！俺の初音ミク」に対して“「戦え」とかダメだからタイトル変えろ”と要求してくる傲慢な会社でもあるわけだけど、まあこっちは二次創作といえど「共同著作物」ではあるわけ*5で、そこで作者のうちの誰かしらが容認できないことが不可なのは仕方がないですかね。
*1:プロバイダ責任制限法では「発信者に連絡をして７日間経っても反論がない場合」(ガイドライン-著作権関係-ガイドラインの目的・位置付け等)だけれども、任意にそれを早めることもばあいによっては容認される
*2:キャラ物の二次創作であっても「共同著作物」なのであって原作者と作成者双方に同等の権利がある
*3:まあはてなだって他人事ではないわけで。昨日から使い始めたはてなRSSのバックアップもちゃんと取っておかなくては。くわばらくわばら。
*5:なのでピアプロでのブラック★ロックシューターの場合とは立場が違う
