VOCALOID 時代区分

なんかある程度リズムがある*1感じなので、主観で時代を区分してみました。

初代 VOCALOID 時代

VOCALOID KAITOVOCALOID MEIKO
MIRIAM
LOLA
LEON
知る人ぞ知る、な頃。しかしこの時代でも既に MEIKO は音源ソフトとしては異例の売り上げを。中の人そのものな MIRIAM、中の人のキャラクター化の MEIKO、作り下ろしのキャラクター KAITO、そしてキャラクターを持たない LEON, LOLA と、後の VOCALOID2 で展開されるバリエーションが既に出揃っています。

  • 2004-01-15 LEON, LOLA (ZERO-G)
  • 2004-07-01 MIRIAM (ZERO-G)
  • 2004-11-05 MEIKO (Crypton)
  • 2006-02-17 KAITO (Crypton)

VOCALOID2 デビュー

VOCALOID2 HATSUNE MIKU
SWEET ANN
スウェーデンの PowerFX が新規参入。和製ではクリプトンの思惑通りKEI氏キャラデザの初音ミクがオタク界隈で一大ムーブメントに。対して海外の英語版 VOCALOID2 は初代 VOCALOID と同様の「知る人ぞ知る」なままのよう。

  • 2007-06-29 SWEET ANN (PowerFX)
  • 2007-08-31 初音ミク (Crypton)

ロードローラーだッ!

PRIMA
VOCALOID2 KAGAMINE RIN/LEN act2
初音ミクの大ヒットにより姉妹品の鏡音リン・レンは消費者還元 2DB1 パックで発売。しかし新人潰しの初音さんによりロードローラーを押し付けられる。

インターネットが新規参入

がくっぽいど
ニコニコ動画を使った絵師:三浦建太郎への呼びかけと、それに応えてのキャラ絵の無償提供なんていうセンセーショナルな事件も。*2

めぐ・ルイーネ・ルカ 或いは たこルカ

VOCALOID2 キャラクターボーカルシリーズ03 巡音ルカ MEGURINE LUKA
和製初の英語DB登場*3。本来ならこれがキャラクター・ボーカル・シリーズ第一弾になる予定だったらしい*4のですが、中の人の都合で後回しになったら初音さんにすっかり食われてしまい……。この音源で(英語圏含む)本来のDTMユーザーの足場を固め、ミクでDTM初心者導入、そしてとかちロイドニコ厨を、というスケジュールだったのでしょうが、初音さんが全部かっさらっていったよなぁ。*5

キラッ☆

SONIKA
VOCALOID2 Megpoid
インターネットの方はボーカリストながくぽで足場を固めてからアニオタ向けのめぐぽへ、という展開を。でも絵の印象*6しか残ってないや。*7

AHS参入

CRYPTON BIG AL ビッグ・アル 英語版男声ボーカロイドソフトVOCALOID2 SF-A2 開発コード mikiVOCALOID2 歌愛ユキ
VOCALOID2 氷山キヨテル
小学校の先生とその生徒というストーリー性のあるラインナップで新規参入。あんまり明後日にかっ飛びすぎるのもナニだと思ったのか「アーティストエディション01」なんていう中の人がシンガーでキャラデザがアンドロイドなナニも同時に出してきたけれどもこちらは柳の下のどじょう狙いの感が拭えず*8。これ「02」以降は何時になったら出るのでしょうか?

アペンド

初音ミク・アペンド(Miku Append)
藤田咲を起用した新音源」ではなく「初音ミクの追加DB」という扱いなあたりが VOCALOID 現象の本質を現しているなぁ。良くも悪くも。*9

2010年新作ラッシュ!!

VOCALOID2 猫村いろは 初回限定版
VOCALOID2 ガチャッポイド 初回限定版
VY1 標準パッケージ
VOCALOID2 Lily
[rakuten:kurosawamusic:10018082:image:small]
anim.o.v.eガチャピン に「ハローキティといっしょ!」。初音ミクのヒットを見て反応したキャラクタービジネス界がいよいよ本格的に動き出した!? その中に最古参 ZERO-G の新作と、「楽器」への原点回帰とも言えるキャラの絵も写真も無い本家 YAMAHA の製品も並んでいるのは VOCALOID というものがオタ向け色物ではないきちんと広がりを持った存在になって行けるという兆しかもしれませんが。

  • 2010-07-13 TONIO (ZERO-G)
  • 2010-08-25 Lily (Avex, YAMAHA, INTERNET)
  • 2010-09-01 VY1 (YAMAHA, bplats)
  • 2010-10-08 ガチャッポイド (INTERNET)
  • 2010-10-22 猫村いろは (AH-Software)


余談

DJ Hello Kitty In The Mix

DJ Hello Kitty In The Mix

キティちゃん当人はDJデビューだしw*10

*1:半年毎? たまたまなのか各社示し合わせて調整していたのか……

*2:でも他社・他製品のキャラ絵と同様の扱いになっちゃったけどね

*3:日本語のと抱き合わせ

*4:DTMの日本市場なんて微小なものだから英語展開は必須(クリプトンも元は音源輸入がメインのメーカー)だったわけですが

*5:栄光も批判も

*6:GUMI も SONIKA も悪い意味で印象に残る絵柄だった(SONIKA の方は後にパッケ絵改変された)。そしてどちらも緑のショートカットに黄服というキャラデザのかぶりっぷり(ランカロイド目指したら偶然重なったとか?)。
D

*7:楽器としての差別化はどうなっているのか、使い込んでいるわけでもない自分には判断できない

*8:Miku→miki なんて、双海亜美・真美→リン・レン より露骨だよな

*9:いやボーカロイドエディタのライセンス料をけちって、というだけの事情かもしれないけれど

*10:しかも猫村いろはと発売日いっしょ!