Evolution

先のラノサイ杯投票したけど唯一記事を書いていなかった本なので今書くよ。

エヴォリューション (ガガガ文庫)

エヴォリューション (ガガガ文庫)

話自体はありがちな、電脳仮想世界に捕らわれてのバトル・ロワイアルサバイバルゲームなのですが。
ファイティング・ファンタジー「火吹山の魔法使い」 (〈ファイティング・ファンタジー〉シリーズ)
特筆すべきは、それにゲームブックでのパラグラフNo.みたいなものが付されている、ということ。つまりこの小説はゲームブックのリプレイになっているわけです。なのでアドベンチャーゲームよろしく、この小説に示された状況以外のパターンも存在する、とそこで表されているわけ。(少数ですが実際に選択肢も有り、効果的に使われています)*1

内容的には、ノベライズ中心に多数の著作のある著者によるこなれたものなので特にインパクトは無いですが安心して読めるもの。ただそれ故にライトノベルに必要な中二病的なそれが欠けている感があって物足りなくはありますが……。

世界の外枠は示されましたが、物語の結末はまだですので同ネタ*2の『バトルフィールドは空騒ぎ!』みたく空振って終わるのではないちゃんとした結末までたどり着いて欲しいところですが……。

この出版不況の中、「エヴォリューション」の2巻を書いてもよいそうだ(`・ω・´)超電導思考回路

2巻

ヽ(・∀・)ノ


  • screenshot
    芳住 和之HP -Title Undecidedness-

P.S.

『エヴォリューション』と言われると

D

の方のエロゲーブランド名を思い浮かべてしまうっ!!

*1:14番に飛ばされたりはしないけどね

*2:プレイヤーの顔が見えない電脳仮想空間という点で