鏡音みっくす
んで、そのキャラの! といっしょにコミックラッシュも買ってきたのですが。今回の『初音みっくす』は鏡音さんたちの誕生秘話ですよ。初音さんの方のは既に*1やってますけど鏡音さんたちのは初めてですね。
でもねぇ君…
前例がないんだよ
p251
そういえばクリプトンが初めの事というのはこの鏡音リン・レンによる「同じ歌手による2つのバージョンのデータベースを入れる」という事くらいですね。VOCALOID/2 の音源ソフトを出したのはクリプトンが初めてではないですし、キャラクタライズされた音源というのも楽器専門に限らないのならば過去あった(というかアイコン的なキャラ絵くらいなら LaLaVoice にだって付いてる)わけですし。*2
クリプトンというと、今は(CGMをからめた)キャラクタービジネスの面ばかり注目されてますけれども、本業である「PCMサウンド商品」の部分でのチャレンジも、もっと注目されていいかも。なんか語ってる方の意識がローランドの外部音源つなげての前近代なDTM時代のままでサウンドフォント以降の「音源商売」の時代に追いついていなくて、「楽器の音には権利が及ばない」的な、そういう部分の努力も労力も否定する無神経な事を平気で言ってたりしますし。*3
それはさておき。こういうストレートな正月ネタというのも逆に新鮮ですね。マンガ家としての経歴が少ないKEI氏ならではかも。年末年始ネタはRUSHの今号でも他に「魔法少女チキチキ」と「がくえんかくめいでんミツルギ」でもやってますけど、チキチキは単に年末で帰省という状況設定だけのはなしですし、ミツルギは……。いやギャグマンガって毎号ネタ出しが大変なんだろうなぁ。(笑)
しかしこの
ってどれだけ太っ腹だよ。まあコラボ*4対象がRUSHオリジナル作品に限っているから版権的*5につらくはない*6んでしょうけれども。
わー無料奉仕ってすごいなー(棒読み)
三浦建太郎氏の場合*7だと美談っぽく聞こえるのに、こちらだと立場の弱さを利用されてタダ働きさせられてるような気がしてしまうのはなぜだろうw*8
*2:もちろんそれでコンシューマ向けに万単位で売れるヒットを出したのはクリプトンが初めてでしょうが
*3:そこらへんの事情があるから「著作権でどうにかできないなら契約で縛るよ」なクリプトン自身のやり口を否定しきることもできないんですよね。フリーな音源ならボランティアで作れるけれども、商品としてのそれは権利を認めないと存在できなくなるし、それは文化の退行でしかないから
*4:キングアビスどんな羽目になってるのか楽しみだ
*5:ビジュアルアーツはともかくとしてクリプトンあたりは渋そうだし
*6:というかオリジナル作品へのてこ入れ策?
*7:「がくっぽいど」7月末発売 “ニコ厨”漫画家・三浦建太郎さんのイラストで - ITmedia NEWS
*8:実際には『ミツルギ』という特定作品の宣伝を無料読者プレゼントとしてさせてもらっているわけ(雑誌連載はコスト的に割りに合わず単行本の売り上げが収入源なのは著者/編集部ともに同様)だから、三浦氏の場合よりも著者に直接的なメリットがあるんですけどね