プレミアムに入るのは十代まで。大人はとっととプレミアムを止めよう。
ちなみに骨の髄までニコ厨である私の考え方は、「無料で見るのは十代まで。大人はとっととプレミアム会員になりなさい。ネットに金が落ちただけ、世界は面白くなるのだから」です。ええ、御意見無用です。
野尻ボード
野尻抱介 2008年12月07日(日)17時19分23秒
御意見無用だったので意見するつもりはなかったんですが、
・動画、blog等での支援・言及に感謝します。批判も歓迎です。
ニコニコ動画プレミアム推進ユーザーアピール
てな扱いに変更されたので批判してみる。
といっても ネットに金が落ちただけ、世界は面白くなる
については否定しませんよ。問題はそれがなにゆえ
になってしまうの? というところ。
子供ならば「カスラック逝ってよし! ニコニコ
プレミアムになってやっと他の動画投稿サイトの非会員の視聴の水準*2になるだけの今のニコニコ動画に金を払うということは「寡占されちゃえば新規参入不可能」という事態を強化し肯定するだけ。
単に動画投稿サイトに限ったところで、クリエイティブ・コモンズでの投稿をサポートしている
とか、ニコニコ動画と同様に画面上書きのコメントシステムを持つ*3
とか。メジャー所に集約するのが意図だとしても、それならば逆に世界規模の支持をされている元祖動画投稿サイトの
を外すのは解せないですし。そして先日ついに動画投稿にも対応したこのはてな
なんて、クリエイターの本拠にできるブログ(はてなダイアリー)も付属するし投げ銭(はてなポイント)も完備。と、ネット上に他にもいろいろあるわけで。
漠然とした「とにかく投資しておけばいいようにしてくれるだろう」なんて無責任な態度ではなくて、きちんと比較した上で「ここに投資するべき」と示すのでなければ調子付かせるだけで何も生まず、第二のクリプトン*4を生むだけでしょう。
必要なのは一般会員とプレミアム会員の比較ではなく他の動画投稿サイトとの、つまり違う運営主体との比較=競争。
金を取るにしても、ニコニコのようなネットゲーム型のプレミアム方式か、はてなのような有料オプションか、@niftyのようなISPとしての料金徴収から*5か。どういった料金徴収方法をとるのかというのにもバリエーションがありますし。そのうちのどの方式を支持するか。
濡れ手に粟のあぶく銭が生むのは進歩ではなく停滞のみかと。
参考
*1:これに解説付けるというのも野暮だけど、誤解されないように付記: JASRAC とニコニコ動画は連帯して「ユーザーから徴収したお金を(コンテンツ製作者の手を煩わせることなく)作詞作曲者に支払う」というUCG課金システムを作っているわけで、そこで片側を持ち上げて片側をけなすのは意味不明、ということ。
*3:余談だけど、このシステムって「同一性保持権の侵害」になるよね。つまり「改変禁止」のコンテンツはこういうシステムの投稿サイトに上げられないことになる。
*4:JASRAC(金は取るが倫理規制はしない)でもなければワンフェス(作品の内容をちゃんと確かめた上での「許諾」)でもなく、許諾という「義務」は果たさないくせに権利と情報だけ独占し取引材料にする内容の規定(頒布物の利用申請機能(ピアプロリンク)を公開しました – 初音ミク公式ブログ、ピアプロリンク見直し案 第1弾 – 初音ミク公式ブログ)を、初音ミク人気を利用して押し付ける
*5:例えば、ISPとして@niftyを使っている私が払っている分から@niftyビデオ共有の維持にも金が回されていることになる