Никола́й II
異変に気づいたゲオルギオス殿下は、とっさに自分の人力車から脱出した。手にしていた竹杖で犯人の頭部を背後から叩いた。同時に、皇太子車の主車夫(梶棒を握っている車夫)が冷静沈着、勇猛果敢に犯人に飛び掛り、両手で犯人の両足を掴み、地面に引き倒した。ゲオルギオス殿下車の車夫も駆け寄った。犯人は、地面に押さえ込まれ、手からサーベルを放した。車夫は、犯人を引き起こし、首と背中に一発ずつ手刀を見舞った。犯人は、失神状態になり、立ち上がれなかった。
『モスコフスキエ・ヴェードモスチ』紙 1891年7月『もうひとつの日露戦争 新発見・バルチック艦隊提督の手紙から (朝日選書)』
I-1 大津事件の影響 p18
こいつぜってー、ただの車夫なんかじゃねぇwww
もうひとつの日露戦争 新発見・バルチック艦隊提督の手紙から (朝日選書)
- 作者: コンスタンチン・サルキソフ,鈴木康雄
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2009/02/10
- メディア: 単行本
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やはり戦争は勝った側からの記述より負けた側からの記述の方が本質が出ます。勝つのは「たまたま」だけど、負けるのは必然なんだし。