結果発表自体を「後夜祭」という位置付けにすればいいと思う
だから個人的には
ということは、誰も挙げていないような作品を挙げる人がラノサイ杯投票者では偉い、ということになるわけだ。
(「「2008年下半期ライトノベルサイト杯」杯」)というのはネタじゃない。本気で途中経過は伏せておいて、「どれだけマイナーな作品をあげられたかランキング」形式でやった方が面白いんじゃないかとさえ思っている。
酔泳ブログ～作家を目指して へら浮子
「「杯」杯」がネタなのは「あれで100%取るのは容易」*1というあたり*2、と野暮な解説はさておき。
でも、現状では参加者がラノサイ杯の投票作品についてのコメントをだしたり、実際に読んでレビューあげても非常に見つけにくく、結果として目的通りの埋もれている良作というのを発掘しにくくなっている。
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つまりランキングが問題というよりは、本来の目的を生かせないことが問題というか。
あの集計結果*3自体が「ライトノベルサイト杯」と捉えられている限りはどうにもならないんじゃないかな。(実際には結果ページ自体から投票各サイトへのリンクもあるにはあるけど、そもそもその結果ページの表示順が「多い順」なのが問題なわけで……)
ここは意識を転換して
ラノサイ杯での各サイト個々の投票自体がラノサイ杯
てな風に改めるのがいいと思う。(つまり集計結果の方は単なる「後夜祭の趣向」にまで貶めてしまうということ)
つまり「平和氏主宰の『ライトノベルサイト杯』」があるのではなく、「144
個*4の『ライトノベルサイト杯』」がある、という形式にする。
というわけで以下ラノサイ杯改善案。
1. 集計結果ではなく個々の投票を前面に扱う
つまり
に当たるものを前面に出して、個々の投票を順次見て行けるようにするわけです。(日割りや週割りでの投票サイト一覧も出せるなら尚良し)
2. 投票個数の上限を無くす
集計結果がどうでもいいなら選ぶ「ベスト」の数も個々の投票者に任せてしまうのがいいと思う。これによって「戦略的投票」*5の結果(そのサイトの投票記事から)消えてしまっていた情報がフォローされるようになります。
またそれによって
- シリーズ単位ではなく個巻単位の投票にする
- 新規部門と既存部門の区別を無くす
という手段も取れるようになります。(どちらも投票数が限られていることによる弊害を軽減するための手段でしかないですから。また数が限られない投票からなら後の分析で抽出する事が可能なデータでもあります)
そしてその副次的な効用として、運営の労力もかなりの部分が軽減されることになります。*6
3. 出版時期による期間の限定を止める
個々のサイトの投票を「ラノサイ杯」とするならば、そのサイトの責任において「半年間でのベスト」を挙げることが出来るようになりますので「出版時期は前だけれども読んだのはその半年間」という今までフォローされなかった作品の(そのサイトでの)評価も現れるように出来ます。
というか期間の限定が無いならば、そもそもリストの作成自体を止める*7ことも出来ますし。(あのリスト、暗黙の内に「このリストから選べ」という圧力になっていたので このリスト以外の作品も投票可能です。
*8 という建前を危うくしていましたから、無くせるものなら無くした方がいいです。)
またこれには
- 駆け込み投票の軽減
という効果もあります。読めなかった分を次回に回せるならばぎりぎりまで積み本を崩すため悪あがきする必要もなく、無用な速読を投票者に強要することもなくなります。
そして投票時期を選ぶ余裕ができるならば、投票の少ない時期を選んで投票する方が投票を見てもらえる期待値を高めるわけで。結果、参加者の投票時期の分散も促します。
ここらへんを変えるだけで、かなり趣旨に沿ったものに近づくと思います。
そして結果の分析などを主催者以外のサイトが勝手に行い、主催者のサイトに上げられた「後夜祭としての集計エントリー」へトラックバック。
この方が結果として統計的精度も上がる*9わけですし今と比べて悪いこともないでしょう。
*1:
「青い鳥文庫」や「ポプラポケット文庫」あたりから10作選べばまず間違いなく 100% いく
*2:ついでに言えば、下位の方は単なる「結果当てのトトカルチョ」
*3:2008年下半期ライトノベルサイト杯、運営結果報告 - 平和の温故知新＠はてな
*4:今回の場合
*5:「上位に来そうな作品は避ける」のはいいとして、それはそのサイト本来のベストをスポイルしてしまっている
*6:シリーズ分けと新規既存の区分が労力と混乱のかなりの部分になっているはず
*7:リスト自体を廃止するというよりも「投票されたものをリストに入れていく」というギミックに変えられるならばその方が良
*8:2008年下半期ライトノベルサイト杯とは - はてなキーワード
*9:戦略的投票の影響が減る
